家族形成コンサルティングとは~支援内容~

  • 2017.02.04

弊社では、「出産育児を支える、社内づくりサポート」として、

 ▼社内研修

 ▼家族形成コンサルティング

 ▼家事育児サポート

の3つの事業で「働きやすい会社づくり」の支援を行っています。しかし、社内研修や家事育児サポートはイメージしやすくても、「家族形成コンサルティング」はどんなことをするのかわかりにくいかもしれません。

 

前回は「なぜ家族形成コンサルティングが必要なのか」、その背景にスポットをあててご紹介しましたが、今回は「家族形成コンサルティングの支援内容」についてご説明します。

 

家族形成コンサルティングが目指すものとは

家族形成コンサルティングは、従業員とその家族のストレス軽減やメンタルヘルスケアを行うことにより、仕事のパフォーマンス向上を目的としています。

 

◎従業員とその家族のメンタルヘルスケアに役立てる

厚生労働省 精神保健医療福祉の検討会での資料によると、うつ病や統合失調症などの精神疾患の患者数は2014年では392.4万人となっており、2011年の調査から72.3万人も増加しています。企業内でも休職や退職に至るケースも多々あり、人材喪失(ワーカーズロス)の原因の1つとなっています。こうした状況を受け、精神疾患を未然に防ごうと2015年12月から導入が義務付けられた「ストレスチェック制度」。この制度では、従業員に対してストレスに関する質問を行い、それを集計分析することでストレス状況を自身で把握させ、メンタルヘルスの不調を未然に防ぐことを目的としています。社内要因(ワーク)でのストレスについては企業側の改善努力が求められますが、社外要因(ライフ)については従業員本人がストレス環境にあることを自覚し、セルフケアしていくことが大切です。

 

◎出産育児や介護など、ライフステージの変化に伴うストレス軽減に

出産育児や介護など、ライフステージの変化は家族間にさまざまな影響を及ぼします。働き続けたい女性にとっては、家族の理解と協力は不可欠ですが、現実には女性に多くの負担がのしかかっています。また、男性側にとっても、ライフステージの変化によって、直接的ではなくても「夫婦の時間が持てない」、「疲れて帰っても愚痴を聞かされてさらに疲れる」などのストレスを抱えることも。これらの状況を改善するには、互いの視点から原因を探り、感情面の交通整理をしながら話し合いを進めていく必要があります。

 

◎「家族形成」は、ライフを変えてワークにも結果を出す

プライベート(ライフ)にストレスの要因があることが自覚できても、なかなか相談する先がないという方が多いでしょう。「育児に参加していないとパートナーに責められる」、「パートナーと自分の親族が不仲で板挟みになっている」、「育休から仕事復帰したいが、一人で育児しながら仕事両立が可能か不安」等のストレス。「ワークとライフのバランスが図りやすい職場とは」でもご紹介したように、ライフにおいて充実感が得られていなければ、ワークでのパフォーマンスは下がる傾向にあります。企業にとって、従業員のライフを充実させるためのサポートは、ワークでの成果につながるといっても過言ではありません。

 

家族形成コンサルティングの導入の流れ

家族形成コンサルティングでは、研修と個別コンサルティングによって「従業員とその家族のライフ」を改善していきます。導入の流れは以下になります。

▼1.企業担当者と研修打合せ

▼2.研修カリキュラム作成

  ▼3.家族形成コンサルティングの説明を含めた社内研修を実施

  ▼4.希望者や必要と想定される従業員に対し、家族形成コンサルティングを実施

必要と想定される従業員には、以下のようなケースが考えられます。

・ライフステージに変化があった従業員

・長時間労働の常態化や有給消化率の低い従業員

・ストレスチェックで高ストレス状態にあると自己申告してきた従業員

 

支援する家族の状況に応じた「オーダーメイドコンサルティング」

家族の状況はそれぞれで異なります。そのため、弊社の家族形成コンサルティングはすべてオーダーメイドで行います。

 

◎家族形成コンサルティングは原則マンツーマン

家族形成コンサルティングは、1人1回60~90分程度で、原則マンツーマン。ヒアリングをしながら問題点を見つけ、それを解決するためにはこれからどのようなアクションを起こすか、家族形成プランナーと一緒に考えていきます。必要に応じて家族形成プランナーから「〇〇について、夫婦間で話し合いをしてくる」や「夫婦だけの時間を1日作ってみる○○について、パートナーの意見を聞いてくる」などの課題を出すことも。こうした課題は、夫婦のコミュニケーションを取る機会や、互いの価値観についてすり合わせる場となり、問題解決のためのツールとして活用します。

 

◎従業員が安心して相談できる「相談窓口」としても利用可能

職場での悩みは産業カウンセラーに相談できても、家庭での悩みはどこに相談していいのかわからないもの。欧米ではカウンセラーの元へ気軽に通える風潮がありますが、日本ではそうした習慣がないため、安心して通えるカウンセラーを探すのも難しいでしょう。弊社の家族形成コンサルティングは、欧米のカウンセラー同様に、プライベートな悩みを相談する場としても活用していただくことができます。

 

一昔前なら、「家族の問題は家族で解決する」のが当たり前でした。しかし、社内外でのストレスフルな環境が、企業の財産でもある人材を喪失(ワーカーズロス)する原因の一つとなるのであれば、企業側でも積極的に解決支援策を講じる必要があります。福利厚生の一環として、検討してみてはいかがでしょうか。

 

(参照)

厚生労働省 これからの精神保健医療福祉のあり方に関する検討会 第1回参考資料

http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12201000-Shakaiengokyokushougaihokenfukushibu-Kikakuka/0000108755_12.pdf

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